事故防止のために No.12

電気工事不具合事例
電気設備の周辺環境を考慮して施工すべきであった電気工事の不具合事例を紹介します。
竣工工事時点で周辺環境を考慮して施工する必要がある事例です。
これらを参考に電気安全・波及事故等の防止に努めてください。

件 名:              キュービクルの設置環境不具合
事故発生の電気工作物:  キュービクル
受電電圧:           6.6kV
被害の内容:          つる草の侵入による事故発生の恐れ

[事故の状況]
・毎月1回の自家用電気工作物月次点検にて、前回の点検では、キュービクル周囲に雑草はなかったにも拘わらず
草が生い茂り、つる草の一部がキュービクル内高圧設備に絡みついていた。
・もう少しつる草が成長していたら、進相コンデンサ上部のLBS端子部(絶縁保護されていない充電部)に接触し、
地絡による波及事故に至った可能性があった。

[事故の原因]

  1. キュービクル周囲が雑草の生えやすい環境になっていた。
    [事故の防止対策及び教訓]
  2. コンクリート打設や防草シートなど、キュービクル周囲は対策を施す。
  3. 電気設備の設置場所環境を考慮する。