明日は我が身、気を付けましょう。

電気事故例(感電負傷事故)

電気工事に関係する感電死傷事故を紹介します。
事故は、絶縁用防具の未使用や活線作業の際の充電部への注意不足に起因していますので、
これらを参考に電気安全・事故防止に努めください。なお、各地区の産
業保安監督部のホームページにも電気事故事例が掲載されています。これらも参照してください。

件名:充電中の高圧機器銘板確認による感電負傷
事故発生の電気工作物:進相コンデンサ用LBS
受電電圧:6.6kV
被害の内容:感電負傷 4日間の入院

[事故の状況]
・組立変電所の改修工事の事前確認を実施するために、布帽子と安全靴の服装で充電中の変電所内に立ち入り、
高圧機器銘板の調査を行っていた。
・進相用コンデンサ及び直列リアクトルの金網で防護されていない裏側に回り込み、しゃがみこんで銘板を確認後、
そのまま立ち上がったために、頭上に設置されていた屋内用高圧交流負荷開閉器(LBS)のヒューズホルダーに頭部が触れて感電した。
・同時に、引き込み口の屋外型高圧交流負荷開閉器(PAS)が地絡にて遮断動作し、建物が停電した。
・負傷者は、ドクターヘリにて緊急搬送され、治療のために4日間の入院となった。

[参考画像]

[事故の原因]
1.充電中の変電所内に立ち入り、高圧活線近接作業となる範囲に、絶縁用防具の装着や絶縁保護具を着用しないで接近し、作業を実施した。
2.銘板確認後、充電部に接近していることの意識が薄くなり、周囲を確認しないで動いてしまった。

[事故の防止対策及び教訓]

  1. 銘板調査は、停電して実施する。
  2. 充電中は、フェンス内に入らない。
    3.充電中の高圧部への接近・操作時は、絶縁保護具を着用する。
  3. 一部でも充電部がある場合は、作業者の他に安全確保と常に作業監視を行う監督者を配置する。
    5.定期的な安全講習、作業前危険予知ミーティングなどを通して危機管理を徹底する

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